Jenkins 経由の Xcode でのビルド処理で、codesign で errSecInternalComponent のエラーが出たときの解決方法

今まで動いてたビルド処理が、Macのセキュリティアップデートなどをきっかけに突然エラーになるケースがたまにあります。

codesign の処理で errSecInternalComponent のエラーが出るようになってしまったので、その対応方法のメモです。

発生した現象
解決方法

発生した現象

ビルド用 Mac の Jenkins が動いてなかったので、 brew services restart jenkins で起動したのですが、その後あたりから codesign で以下のように errSecInternalComponent のエラーが出るようになってしまっていました。

Code Signing /Users/xxxx/Library/Developer/Xcode/DerivedData/(中略)/FirebaseCore.framework with Identity Apple Development: Xxxx Xxxx (********)
/usr/bin/codesign --force --sign AD2**********************************AD7  --preserve-metadata=identifier,entitlements '/Users/xxxx/Library/Developer/Xcode/DerivedData/(中略)/FirebaseCore.framework'
/Users/xxxx/Library/Developer/Xcode/DerivedData/(中略)/FirebaseCore.framework: errSecInternalComponent
Command PhaseScriptExecution failed with a nonzero exit code

どうやら、Macのセキュリティアップデートが自動で実行されてMacが再起動したようで、その後Jenkinsが動いていなかったのを手動で起動した後から、発生するようになったようです。

環境は以下です。

macOS Sequoia 15.5
Xcode 16.3

解決方法

色々試したところ、以下の手順で解決しました。

ssh経由で security unlock-keychain を実行（パスワードを入れる）
Mac を再起動（Jenkinsの再起動だけでも良いかも？）

他の対応手順としては以下などもありますが、これらは過去にすでに対応済みだったり、適用しても効果が無かったりでした。

Apple の中間署名証明書のインストール
- https://www.apple.com/certificateauthority/ のやつ
  - https://stackoverflow.com/a/66083449 が参考になる
- 過去にすでに対応済みだった
「codesign は、キーチェーンに含まれるキー “xxx”へアクセスしようとしています」の画面で「常に許可する」を選択
- この画面自体が出てこなかった
キーチェーンアクセスで秘密鍵の「アクセス制御」を「この項目の使用をすべてのアプリケーションに許可」にする
- やってみたが効果がなかった